【京都フォーラム】令和4年度第一回「京都フォーラム共働研究会」開催のご案内
各位
皆様方には、新しい年度を迎えられ、自己自身は勿論のこと、間柄的存在としての共働態や、社会全体の将来に向けての進化と深化の道筋を求め、日々ご精励のことと拝察致しております。
早速ですが、令和4年度第一回「京都フォーラム共働研究会」を4月23日(土)、ZOOM活用にて午前9時~16時で開催する運びとなりました。
皆様方とともに、分別知の次元を超えて、「無分別智/行」の次元、「二重の見」の行いをもとに「内発的和行道」、「内発的活生命の道と文化」を重視した「世々代々のまことを生ききる道」の活動を世界に向けて展開して参る所存でありますので、奮ってご参画頂きますようお願い申し上げます。
ご高承の通り、私共は、2020年5月8日より、コロナ禍を越える経済復幸、社会構造改革に向けて、塾頭方とともに、毎日昼休みを活用した学びあいの場/ZOOMによる「和弁(W/A・X)共働研究会」を開始し、日々新たに天人合一の道を志向し、互いに共働研究しあっておよそ2年、400回以上開催し続け、世々代々のまことを生ききる人づくり、間柄的存在の社会づくり、公共幸福世界づくりへの道筋を求めて参りました。
そして、その真摯な学びあいにより、参画塾頭方の思考や活動内容の高次化には、目を見張るものがあり、関係する諸先生方からも、その成長発展振りに驚嘆の声が上がっております。
また、「和弁(W/A・X)共働研究会」を中心に学びあった思考・発想や活動方策等を取りまとめ、その渾身の力作が社会の多くの人々にとって参考になればとの強い思いより、以前、『シリーズ公共哲学』を出版頂いた東京大学出版会から、『「公共する経営」―京都フォーラム30周年記念誌』として発刊致すべく、既に原稿を提出し、目下、その審査をして頂いている段階であり、出版後、一般書店での市販とともに、全国の大学、高校の図書館および、全国の公立図書館への寄贈を含め、間柄的存在としての万人と共有すべく1万冊の刊行を予定する段階まで来ております。
私共一人ひとりが、間柄的存在として「みんなの幸せがわたしの幸せ」という生き方、すなわち、「内包智/内発行」として「内発的和行の道」を生きるべき役割を担っているにも拘らず、タゴール、ガンジーと並び近代インドの三大聖人と言われる思想家オーロビンドのいう根本無知、根源無知/無明の「無知の陥穴」に陥り、分別する意識、相対化する意識レベルで、意味分節し、存在を分節して分別知の次元で生きることにより、「業(ごう)」が生まれ、自我や我執化による対立抗争や紛争が生じております。
本年度から、「内包智/内発的/内発行」をすべての思考や活動の主軸におき、ダイナミックハーモニー道文化の確立による内発的に「大欲清浄」を生きる「宇宙的生命」への道筋を皆様方と共に深めて参りたく、何卒よろしくお願いいたします。
改めまして「内発的/内発行」について、また、「(内発的に)活かす生命の道と文化」について、私共が学んだことや経験したこと等を具体的に受け取り直してみますと、経営者が求める生命を活かす道を通して、「内発的身体智忘却」による「統合失調症」等を見てみますと、自然の摂理や自然の秩序とかけ離れた、分別知や人為的ルールによって規制された生活や活動を余儀なくされ、私共も無意識にそれに加担していると思われる精神的肉体的に苦痛を覚える統合失調症等の諸問題は、分別知の次元による対応だけでは、打開の道は見通せないだろうと思われます。
さらに、「内発的動機づけ理論」で有名な米国の心理学者デシ先生は、小学校1年生時代に、教室内図書館からより多くの本を読み、しっかり学んで欲しいという教師の意図を離れ、内容は読まず、他者評価を得るために借り出し冊数の多寡にこだわった経験を述懐されており、先生の「内発的動機づけ理論」は、分別知による自我に陥る局所的一過性の刹那的な動機づけであり、私共は、改めて、内発的な大欲清浄で無分別智/行による、自己自身による主体的動機づけの本質を再確認することが出来ました。
また、社会学者である西川潤、鶴見和子両先生が唱えられていた社会学としての「内発的発展論」は、西川潤先生は最後まで社会学者として生きられました。鶴見和子先生は、晩年の2004年4月25日開催の京都フォーラム15周年記念講演会で、「病を得て見えてきた未来・内発的自己変革塾とは何か」と題し、「内発性」について病を経験されたことで、社会学者としての知的理解の「内発的発展論」から「全人格的内発的身体道・人間発達道」へと、お亡くなりになる直前に、社会学者から人間道へと存在の次元転換された渾身のご講演により、私共自身も、存在の次元を改めて問い直すまたとない機会となりました。
鶴見先生のご講演がお亡くなりになる2年前でしたので、「これをもっと早く、人間が生まれる前の「胎児の世界」からの気づきとして共有できれば、人々の生き方が変わる!」との思いから、三木先生の『胎児の世界』を改めて身読し、全ての人間は、母親の胎内で受胎から出生までの生命誕生への進化の過程は、38億年の宇宙大の生命誕生誌/生命記憶の再現の壮大なドラマの主人公として、 “宇宙大の経験価値”を持つ“宇宙大の内発的存在”であるとの絶対次元の“宇宙的生命道”を学び、 我々は皆、絶対次元の“宇宙大の間柄的存在”として、自我・我執化を超え、他者とともに公共幸福、公共幸福社会、和合の共働態づくりへの絶対的“宇宙的生命道”を生きねばならないことを学ばせて頂きました。
「内発的和行道」については、縄文、弥生の時代から、我国の内発的「まこと」は、神道的伝統的精神として続いており、戦国時代を経た江戸時代260年間は、鎖国政策にも拘わらず、固有の「内発的和行道」を基に、庶民についても、寺子屋における読み書きそろばんを始め、藩校等での中国古典の学び等、個性に合わせた内発的教育が実施されており、また、日本独自の思想や文化を内発的に宇宙大の視点で世々代々発達させた歴史を有しております。
明治維新後の「内発的和行道忘却の時代」の到来は、「脱亜入欧」、「殖産興業」、「富国強兵」を旗印に「西欧に追いつき追い越せ」政策、「先知後行」の義務教育制度の徹底による主客二分の科学、分別知、我執化、競争原理等の導入により、伝統的な内発的和行道は忘却され現在に至っておりますが、コロナ問題、現在のプーチン侵略戦争等の諸問題は、内発的和行道の文化の視点から、地球大の公共的問題として受け取り直すべきと思料致す次第です。
さらに、「和弁(W/A・X)の会」で「内発的二重の見」を求める大切さを学びあっております。
それは、意識の深層に映る世界は、意識の表層に映る世界は異なっていることを認識し活動することが大事であること、具体的には、先知後行、我執化中心の自我の拡大強化を科学的と称する「分別知」と、「無分別智」の智行合一、内発的和行道の双面を知識として理解していても、「分別知」の一方に偏って主客分節・客観知化して認識することが殆どであり、「分別知」と併せて、主体的・主観化した宇宙大の絶対次元の大欲清浄から発する「無分別智/行」とを双面的に「二重の見」をもって行動することの大切さ、知識で理解する「知解」でなく身体で体得する「体解」の「体認自得」の道の大切さを学びあっております。
さらに、「内発的和行道」、生命の道に関しては、前述の『胎児の世界』から次の発展的な学びとして、細胞内にある小さな生命である「ミトコンドリア」のはたらきが我々の生命の世界を操る蔭の支配者であることや、その関連の「オートファジー」について、いずれもその内発的な「はたらきの観点」から驚きをもって学ばせて頂きました。
以上、「内発的/内発性」を中心に「内発的和行道」生命の道について受け取り直しを致しましたが、このような経験価値を出発点にして、令和4年度、私共は、世界をめざす「京都フォーラム共働研究会」として、新たに世界大に、「内発的“和行道文化”」の世々代々の贈りものとして、三輪清浄の道を拓き続ける宇宙大の絶対次元の大欲清浄世界、世々代々公共道世界、ユニバーサルユニティへの道を、皆様方とともに、さらに、留学生、海外関係者とともに歩んで参りたいと希求致しており、その思考や活動内容等をユネスコ等から出版物として世界に向けて発信致すべく、目下、構想中であります。
また、その一環として、2月22日(午後)2時22分22秒に、中国、インド、アメリカを始め海外関係者にもご参画頂き『ダイナミックハーモニー道文化総合研究所』(略称:「DHC道総研」)を立ち上げ、今後段階的に活動を展開・進展して参る所存です。
経済合理性を追い求め分断、分裂した近代化により、迷妄の世界に生きる人々の意識・行動、そして、機能不全に陥っている社会構造等を、一人ひとりが、改めて、「無分別智/行」の次元、「二重の見」行いをもとに“宇宙大の絶対的経験価値”を有する“宇宙大の絶対的間柄的存在”であることを自覚し、「内発的問題意識の教材化」、「内発的情動の教材化」、「内発的経験価値の教材化」による「ダイナミックハーモニー道文化」を確立させ、世々代々永続的に進化し深化する「地球大の世々代々の公共性」「地球大の世々代々の公共幸福」実現への道を、皆様方とともに歩んで参りたいと強く希求致しております。
よろしくお願い申し上げます。
令和4年(2022年)4月12日
(非営利)一般財団法人京都フォーラム
理事長 矢 﨑 勝 彦
追伸
4月23日(土)へのご出欠と、ご家族、会社関係者、お取引先の皆様方等、ともに新しい世界づくりを目指す幅広い方々のご参画者名を申込フォームにて、恐縮ですが、4月19日(火)12時までにご回答願います。
一般用申込みフォーム
https://forms.gle/gWfJjjt4ukFuz9qK6
<ご参考>
「<世界をめざす>京都フォーラム共働研究会」開催予定日
4月23日(土)、5月28日(土)、6月25日(土)、7月23日(土)、
8月27日(土)、9月17日(土)(第3土曜日) 計6回
11月3日(木) 年次大会
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