令和3年度第二回京都フォーラム共働研究会開催の件 (令和3年5月8日(土)9:00~18:00 ZOOM活用)

既にご案内の通り、5月8日(土)、令和3年度第二回京都フォーラム共働研究会を開催致します。皆様方には、ご多忙とは存じますが、是非ご参画頂きますようお願い申し上げます。

さる3月27日(土)開催の第一回京都フォーラム共働研究会は、令和3年度の幕開けの大会に相応しく、発題者お一人おひとりが、我執化から、仏性の自覚と実践による大乗化への「存在の次元転換」、その背景の、形而下(術)から形而上(道)への「意識の転換」による大乗化への道について、それぞれの仏性の自覚と実践による仏仏縁起による大乗化、そして大、大、大乗化の実践内容を力強く発表頂いたことで、参画者一人ひとりの仏性と仏性が響きあい、まさに、古来言われてきた「仏法は聴聞に極まれり」の、仏性の自覚と実践よる仏仏縁起による大乗化への道の存在としての次元転換に衝撃が走り、大きな感銘と興奮の波動が拡がりました。

当日は、冒頭、服部英二(財)京都フォーラム・至誠塾塾長による「将来世代の権利とわれわれの責任~地球人クストーに学ぶ公共性~」と題する基調講演で、地球環境学者のクストーとの親交関係を始め、「未来世代(将来世代)は美しい地球を享受する権利がある」とした彼の思想哲学を中心にお話頂きました。
クストー・ソサエティーが起こした請願運動の「未来世代の権利の請願書」は、①「人口過剰と人間の過剰な経済活動は、我々の子孫たちにとって深刻な脅威となっている」、②「万人に自由と平等を宣言した人権宣言は二百年前に書かれたが、いまやこの素晴らしい文言も充分ではない」、③「我々は、全ての人々が、汚染されていない、いのちが花咲く地球を継承できるよう、未来世代の権利が公式に宣言されることを、厳粛に要求する」と声明し、具体的な条項として、第1条「未来世代は、汚染されない地球を継承する権利を有する」、第2条「地球は将来世代から信託されている」、第3条「生命、自然のバランスを重視せよ」、第4条「教育・研究・法制化の要」、第5条「将来世代が現存するかのように行動せよ」と表明したこと、そして、その活動が、服部先生のご尽力のお蔭で、1997年、UNESCOでの「未来世代に対する現代世代の責任宣言」の採択に繋がったことや、UNESCOのその後の活動の展開状況も含めて、地球倫理の先駆者と言われるクストーの思想や行動、素晴らしい業績を改めて詳しくご紹介頂く等、大変意義深い世々代々のまことを生きる経験価値の再生産への思いを新たにするご講演となりました。

さらに、先生は、将来世代に思いを馳せ、「真の公共性とは常に世界と共にあるという意識/地球市民としての自己把握をして行動することの大切さを世界全体が目指すべき」と、一人ひとりの世々代々の「まこと」を生きる道筋をお話頂き、私共が目下、和弁(W/A・X)の会で学びあっている、仏性の自覚と実践による仏仏縁起による大乗化を生きる思いや道筋に対し、いわば「大乗化の道しるべ」になれと私共の「まこと」に火をつけ背中を強く押して頂いたとの感を深める等、私共一人ひとりの今後のあり方生き方について大所高所からお導き頂きました。

続いて私から、「世々代々の「まこと」を生きる大乗の道(悉皆成仏道)をめざして」と題して、昨年5月よりコロナ禍への経営者としての問題意識の教材化から始めた、毎日12時30分から昼休みを活用した「W/A・X(和弁)の会」で、最初のロイバスカーの『弁証法』で、「不在の不在化」を深めあい、太田久紀先生の『唯識の読み方』では、阿頼耶識のはたらきにより「我執化の自覚化=不覚化」を超える生き方を学び、井筒俊彦先生の『意識の形而上学/大乗起信論』では、「形而下/不覚化の自覚/始覚から、形而上/自覚化の自覚/本覚へ」/「意識の形而上化への無限の開けの道」を、岡田武彦先生の『陽明学』では、「致良知(公共する知行合一)の自覚と実践による共働態化」を、竹村牧男先生の『華厳とは何か』では、「事事無礙/重重無尽」/一人ひとりが限りなく無限に開く大乗化の道を生きることを、元暁の「和諍」では、仏教の宗派レベルを超え、国家レベルでの宗教(仏教、儒教、道教)の習合化を目指す「和諍一心」を、そして目下、鎌田茂雄先生の『法華経を読む』、植木雅俊先生の『法華経』による「大乗譬喩」/「大乗の教えで誰もが悉皆成仏道を生きる7つのたとえ話」にまで、互いに学びを深めあって参りました。

参画する塾頭諸氏が、日頃呻吟している経営体験の中にあって、阿頼耶識の記憶を情動の教材化として、現行薫種子/現在の行動を再構築し、仏性の自覚と実践に基づく仏仏縁起による大乗化を目指し研鑽しあい育みあうことで、コロナ禍後の新しい世界づくりに向けた、一人ひとりの仏性の自覚と実践による仏仏縁起の弁証法による、大乗化への道筋の深耕化には、目を見張るものがありました。

仏性の自覚と実践によって意識の形而下から形而上化への「意識」の用い方の次元転換となり、併せて、お互いの仏性の自覚と実践による仏仏縁起による我執化から大乗化への「存在」の次元転換がはかられることにより、大乗道(悉皆成仏道)への道が拓かれ、新しい社会構造や世界が展望できること、さらに、すべての分野において、全ての人に本来的に備わっている仏性を自覚し、それを実践して行くことこそが、仏仏縁起による、大、大、大乗化への道であり、現在に生きる我々が、ともに目指す世々代々の公共幸福、公共幸福社会へ繫がる根本であり機根であり、機縁につながることを参画者の皆様方と共有させて頂きました。

午前の部の最初の発題は、一般財団法人PBP COTTON葛西代表理事から、「空中大乗船団による大、大、大乗、悉皆成仏道 社会のセルフ・デベロップメント・ゴールズを目指して」と題して。
続いて、株式会社ターンの黒田社長から、原発の後処理に命懸けで取り組むダンプ運転手への思いを「フクシマで出会った仏道を生きる運転士に、経営者としてこれまでの人生を懺悔し、悉皆成仏道で
大乗化の経営の自覚と実践の道を生きる」と題して、それぞれ発表頂きました。

午後の部は、塾頭6氏による、昨年11月の年次大会で発表頂いた原稿を基に、更に深耕化・高次化・拡充化された内容を発表頂きました。

最初に、はっぴー尾崎夫妻から、「仏性の自覚と実践を通して、我執化から世々代々の大乗化の文化を育みあう世界を目指して」と題して。
次に、マイスター株式会社の湯浅社長から、「「モノ・コト交換」から「仏仏縁起」その先の「大、大、大乗化」へ 我執化から大乗化へ 存在の次元転換する大乗の道を生きる、公共幸福地球道徳共働態ものがたりが群生する世界変革パブリックイノベーターが開く大乗世界への道」と題して。
続いて、株式会社タナットの山岸社長より、「グローバルコモンズのレジリエンスから始まる悉皆成仏道」と題して、
続いて、ムトナ株式会社の後藤社長より、「自己革命から始まる、不生不滅のまことが、世々代々の大乗文化を担う世界史的転回〜万機まことの人間生活革命〜」と題して。
次に、株式会社三恒の三上社長から、「大宇宙のいとなみと和合するいのちの大乗化の実践 世々代々の全てのいのちが輝き、仏々縁起し、更に大、大、大乗化する道の文化を育てる公共幸福市場の創造」と題して。
次に株式会社ソ・ラボの山田社長から、子供たちの将来への無限の可能性を主体に「我執化から大乗化へ 存在の次元転換〜未来のパブリックイノベーターと共に世々代々の王道文化を作り続ける物語〜」と題してそれぞれ発表頂きました。

いずれの発題も、従来の自己や社会全体の我執化中心の生き方を懺悔し、経営と人生について、
仏性の自覚と実践にもとづく仏仏縁起による大乗化の生き方への存在の次元転換を目指し真摯に取り組んでいること、地球大の負の問題解決に向けて、懺悔が真の永続的発展(S.D)への全人格的発達機会への出発点となり、自身や社会全体の我執化の懺悔により、大乗化、大、大、大乗化の道を歩むことの大事さについて。
さらに、「現在の行いが、過去の“業”さえ変え、永遠の未来をつくる種子となる」という唯識の“現行薫種子”の訓えに学び、現在の行いを「今」、「ここ」、「一心」に集中して精励努力していくことこそが、社会の再生産/進化/共進化/公共進化する道となりS.D文化なることを中心に、問題山積の現状世界から、公共幸福世界への転換に向けて、一人の人間として、また、共働態としての生き方や活動方針等、コロナ禍後の新しい世界づくりへの道筋を力強く発表して頂きました。

第一回大会を記念すべき大会にして頂きました発表者の皆様、そして各発題に対し、更なる深耕化・高次化・拡充化を希求する真摯なコメント頂きました参画者の皆様に、衷心より厚く御礼申し上げます。有難うございました。

第二回大会も、第一回大会に引き続き、一人ひとりが持つ世々代々のまこと、そして、仏性を機根として、仏性の自覚と実践による仏仏縁起にもとづく大乗化、大、大、大乗化の道への歩みと、“現行薫種子”の訓え/「現在の行いが、永遠の未来をつくる種子となる」を基底に、現在の行いに集中し、世々代々の公共化の道、世々代々の文化の道等々、大乗化、大乗道を目指す道筋についてご発題頂き、ともに学びを深めあい、ともに歩みを進めて参りたいとの思いを強く致しております。

皆様方の益々のご活躍・ご発展を祈念致します。

令和3年4月19日

(非営利)一般財団法人京都フォーラム
理事長  矢 﨑 勝 彦

追伸

5月8日(土)へのご出欠と、ご家族、会社関係者、お取引先の皆様方等、ともに新しい世界づくりを目指す幅広い方々のご参画者名を申込フォームにて4月27日(火)12時までにご回答願います。

第二回京都フォーラム共働研究会申込(一般用)
https://forms.gle/dSuZYAmWfQUitBCr7

令和3年度京都フォーラム共働研究会予定日(オンライン(ZOOM)にて開催)

第一回   3月27日(土)   9:00~18:00  (終了)
第二回   5月 8日(土)   9:00~18:00
第三回   6月12日(土)   9:00~18:00
第四回   7月17日(土)   9:00~18:00
第五回   8月28日(土)   9:00~18:00
第六回  10月 2日(土)   9:00~18:00

年次大会  11月 3日(祝日